漢字が足らない
昔の記録:雑誌「医道の日本」への掲載原稿
電網共筆
萩原基弘 ・・・(mhagiwar@mxa.meshnet.or.jp) 鍼灸ホームページ管理人
猪飼祥夫 ・・・(yikai@mx.biwa.or.jp)古都に住む鍼灸の研究者
酒井茂一 ・・・(toyo_med@leo.bekkoame.or.jp)鍼灸サロン(CUG)マネージャー
以下の文章はパソコン通信コペルニクスの鍼灸CUGとインターネット
鍼灸ホームページ、Nifty-Serveの漢方フォーラム鍼灸の部屋などを通じて話し合われ
た内容をまとめたものです。
私たちが普段何気なく使っている漢字は、日本だけの固有の文字ではないというこ
とを認識する必要があると思います。香港や中国で筆談によるコミュニケーションを
経験したことがある方ならおわかりいただけると思いますが、漢字だけのやり取りだ
けでもけっこう通じるものです。日本語は、ひらがな、かたかな、漢字からなります
が、このうち漢字はアジアを中心とする国際標準語なのです。
最近流行のインターネットをのぞくとこの認識を新たにすることと思われますが、イ
ンターネットを見るために使うブラウザというパソコンソフトには画面に字を正しく
表示するための環境設定オプションがあり、各国対応の文字コードを選べるようにな
っています。もちろん漢字も選択できます。ここで、文字コードについて少し説明を
加えさせていただきます。
【文字=コード】
コンピューターで文字を扱うということは、文字をコードに置き換えるというです。
つまり「A」は1バイトのコードである「01000001」というような1と0の組み合わせ
で表現されています。 1をON、0をOFFと理解してくださってもけっこうです。ところ
が、漢字は英語のように1バイト(8桁のコード)では表現出来ませんので倍に増や
して対処しています。「亜」は「00110000 00100001」のように。 でも、国やコンピ
ューターによって使われている文字コードが違うのが現状で、例えば中国語やハング
ル、アラビア、タイ語で書かれた文章は通常の日本のパソコンでは読めません。
日本の漢字は、通産省が定めた"JIS"という規格に基づいて決められています。こ
れは5年おきに改定され、パソコンで扱われる文字も全てこの規格に従わねばなりま
せん。最初のJIS漢字コード(情報交換用漢字符合系)は1978年に約6350
字が定められました。しかし、日本語のきめ細やかな表現や、歴史的資料を表記する
にはあまりに文字が少なすぎる一方で、「剣劍劔劒剱」という意味も訓読も全く同じ
である異体字が異なったコードに収められたり、朝日新聞社の創作字が含められたり
してしまいましたので、1983年に改定され新しく4文字が付け加えられたほか、
字体の修正が行われました。さらに1990年、新たにJIS補助漢字という約58
00字の規格が定められました。これが使用できればあわせて1万字以上にもなるの
ですが、この字を全て同時に扱える日本語入力ソフトがないので、この文字は今のと
ころパソコンでは利用できません。
さて、日本よりもっと漢字を常用しているお隣の中国ではどうでしょう。漢字の国中
国では6,763字がいわゆるGBコードとして登録されています。また、その隣の
台湾では5つあった大きなパソコンメーカーが中心となって決めた規格でデファクト
スタンダードになったBIG5コードが使われ、13,053字の漢字を扱えるので
他の多くのアジア圏で採用されています。
もしもお互いが同じ漢字には共通のコードをわりあてるようになれば、各国相互にデ
ータを利用できるようになり、国際的にパソコンデータの共有ができるようになるの
ですが、残念ながら現状ではコード体系は各国まちまちで、お互いに固有のコードを
使用しているために漢字の共有が出来ない状態です。
このようにパソコンで使用できる文字には制約が多く、また漢字圏において共通の文
字をもちながら各国ばらばらなコード体系が入り乱れている現状をなんとかしようと
国際的な取り決めによる文字コードであるユニコード(UNICODE)が提唱されました。
このコードは、ISO(国際標準化機構)でも規格化されていますし パソコンを動かす
基本ソフトであるOSではすでに Microsoft Windows NT も、次期の MAC OS でも対
応が予定されています。また、言語では JAVA がこれをサポートすることを明らかに
しています。さらに国際的な動きを受けて国内規格であるJISでもユニコードに順
処することが決定しました。この規格は「JIS X 0221」と呼ばれています。今後、東
洋医学で使われる文字(外字も含む)は、JIS X 0221の存在を意識して考えられなけ
ればならないでしょう。
JIS X 0221のコード体系は、漢字で約20900字、それでも不足するなら6400
字分の外字領域を使用できます。この結果、多くの漢字を必要とする鍼灸、漢方、湯
薬などの分野でパソコンを使って文字を書くユーザーにとっては、大きな印刷屋に匹
敵するほどの多種類の文字を、高速な検索、編集、記憶といった強力な機能で処理で
きるようになるわけです。革命的な情報処理力を手にすることができるといってもい
いでしょう。
しかしながらJIS X 0221に移行するまでには間があるわけで、いままで蓄えてきた大
量の情報資産を活用しないわけにいきません。そこで当面不足する文字をどうするか
という方法を考えてみましょう。
【当面不足する文字をどうするかという方法】
鍼灸師がパソコン上で扱う文書は、学術的なものから個人の記録のみにとどめる極め
て私的なものまでさまざまなものが考えられますが、日本国内で個人ないしは限定さ
れたグループ内の利用にとどまる場合「SHIFT JISコード + 外字」を使うのが一番手
軽な方法でしょう。
日本国内において従来一番のシェアを誇っていたMS-DOS環境では、USKCG16.SYS
および USKCG24.SYS という決められた大きさの外字ファイルを使用しています。 こ
れは、MS-DOS版ワープロなどで使えるものもありますが、文字種や大きさの点で十分
な能力を有しておらず、独自の外字(GAIJI.GFN=JG2,GAIJI3.GAI=UP2,GAIJ=一太郎)
ファイルを使うワープロがほとんどです。しかしこれは、そのワープロ独自のもので
すから互いに共通性はなくワープロによって登録出来る外字の数も違いますので、違
うワープロを使っていた場合、外字のコンバート作業が必要になります。全てのワー
プロに対応する同じ外字を作成するというようなことは事実上不可能です。これらの
外字があまり普及しなかった理由はここにありました。
ですがMS-DOSの環境で外字を使う用途が、今後全く無くなるという事はないと思いま
す。なぜなら画面に映し出された文字を音声合成装置などを使って読ませて確認して
いる視覚に障害がある方々の多くは、今のところマウスによる操作が基本にあるWind
ows環境は、それほど魅力的だと思っていないからです。しかし、従来からあるDOS環
境がこのままずっと生き残れるかという問題は、NECがDOS/V機を正式に販売
するようになったり98バスとも呼ばれてすっかり定着した感のある16ビットのCバス
の無くなった新型CanBe パソコンなどをみるといささか不安が残りますが、インタ
ーネットにも多くの視覚障害者が運営するホーページが登場していることなどからす
れば、何らかの対策が講じられるものと思われるので心配ないでしょう。
さて、国際的にTopのシェアをもっているDOS/V(以前はIBM互換機と呼ばれてい
た)機や、従来の国内で広く流通していたNECとその互換機でも共通の操作性を提
供した最新のOSである Windowsは、文字に関した機能においても十分魅力的な環境
です。Windows で採用されているトゥルータイプ(TrueType)のフォントは拡大縮小が
自由に出来、MS-DOSの時のように品質が劣化(ギザギザ)することがありません。
外字を使用する場合は、お互いのコードさえ一致させておけば 同じ Windows を使う
者同士なら互換性は全く問題ありません。用途にあわせ複数(明朝、ゴシック、丸ゴ
シック)のフォントを使い分ければ、美しい出力が得られます。また、視覚認識を前
提としているのなら、なにも外字フォントを利用しなくても小さな画像ファイルを作
っておいて、これを不足している文字に充ててもそれ程不自由は感じないでしょう。
共通のプラットフォームなので、Windows 対応のものならワープロでもスプレッドシ
ートでも何でも同じ外字が使えます。 DOS版のときのように違うワープロを使ってい
たら外字は共通に使えないというようなことはないので非常に便利です。
しかし、NECやその互換機とDOS/V機では Windows環境において共通のフォン
トが使えるものの、その他機種間ではフォントの互換性はほとんど不可能に近いもの
があります。つまりテキストファイルはそれぞれの機種で使用しているフォントに置
き換えられてちゃんと共有できますが、外字は使用しているフォントが違えば当然表
示できません。ところがここにきてあらたな動きがありました。それは、Windows を
開発している Microsoft社と、MACで最もポピュラーなフォントやホームページエ
ディターを開発している Adobe Systems社が次世代のユニバーサルフォント・フォー
マットを発表したからです。「OpenType」と呼ばれるこのフォントフォーマットは、
Windows に採用されているTrueTypeとAdobeのPostScriptType1の技術を統合したもの
で WWW のHTML文章での利用を前提に開発されました。近いうちにWindowsとMAC OSは
共通のフォントファイルを使えるようになるでしょう。
しかし、外字を使わなければならないということは文字が不足しているからであり、
外字として作成した文字をJISの外字領域に適当に割り振るわけで、外字コードの
どこに字体を当てはめるかという事に関しては、今まで議論されたこともなかったの
で外字を作った方の裁量で登録位置が決定されてきました。そのため、まちまちな外
字用ファイルがすでに多く存在し、それらを使用したり外字の代わりに独自のコード
や文字で表現されたテキストファイルがたくさん出回っています。
こういう状況では、Aという方が使っている外字ファイルを入れて書かれた文章が他
の外字ファイルを使っているBという方に渡されたとき、その文章は意味不明な文字
か、Bが使っているのとは違う文字(外字)が挿入されてしまいます。そこで、どのく
らい外字ファイルや外字を必要とする文章が出回っているかざっと調べてみました。
最初にNifty-Serve という日本で1、2をあらそうパソコン通信サービスに登録され
ている外字と、鍼灸関連の文献をテキスト化したものを挙げます。
− FKAMPO LIB 2 経絡・経穴・気功 総数 :19 登録数 :19 −
番号 ID 登録日付 バイト 参照 データ名
2 SGB02315 89/06/24 77040 455 B TUBO.EXE
一太郎と新松の外字ファイルと単語一括登録用のテキストファイルです.
1 SGB02315 89/06/24 74221 585 B KEIKETU.EXE
経穴データファイルです.鍋島さんの知合いの歯科医さんが作成されました.
桐からテキストファイルに書き出したものですので各自使用のデータベースソフトにコンバートし
て下さい.項目名は次のようになっています.
1.よみ 2.経穴名 3.位置 4.解剖 5.効能 6.主治
7.文献摘録 8.配穴 9.操作方法 10.分類 11.備考
12.品詞(この項目は松茸に登録する際に後から足したものです)
− FKAMPO LIB 3 古典の中から 総数 :4 登録数 :4 −
番号 ID 登録日付 バイト 参照 データ名
8 HBD03072 95/10/24 68545 15 B 難経鉄鑑下
7 HBD03072 95/10/24 74523 12 B 難経鉄鑑 中
6 HBD03072 95/10/24 90833 14 B 難経鉄鑑 上
1 JDA02012 94/02/14 104801 110 B 傷寒雑病.LZH
傷寒雑病論(宋版傷寒論+金匱要略)テキストデータ
− FKAMPO LIB 7 ソフトとデ−タベ−ス 総数 :39 登録数 :39 −
番号 ID 登録日付 バイト 参照 データ名
61 HGC03701 95/05/05 4332 26 B KAMPO30D.LZH 漢方辞書 Ver.3.0用一括削除
60 HGC03701 95/05/05 16985 96 B KAMPO300.LZH 漢方辞書 for WX = Ver.3.0
49 KYF00404 95/01/30 120913 152 B SWN105 .LZH SIDEWINDER 漢方診断 1.05
「SIDE WINDER/NetWork」は、電話回線を利用して漢方薬
の選定支援情報をセンターデータベースから取り出すことができる、Wind
owsアプリケーションです。
48 BXB05027 95/01/25 70343 260 B KAMP3.LZH 漢方薬簡易検索 VER.3
年齢や症状を選択して,一番近い証の漢方薬を見つけ出すソフトです.
前バ−ジョンにイメ−ジ面積比較も加えてみました.
そのまま診療に使うことはできませんが,ヒントにはなるかもしれません.
52 KYF00404 95/03/08 1238 139 T 平成実践中医学3
初歩的な中医学の勉強テキストです。
41 KYF00404 94/12/07 360004 66 B 平成実践中医学2
40 KYF00404 94/12/07 305911 129 B 平成実践中医学1
38 HBD03072 94/11/26 22493 33 B KANJI201.LZH
JISの漢字、外字等登録してある文字を一覧表示し、それをエディター等に
呼び出すことができます。難漢字を入力する時に便利です。
37 HBD03072 94/11/26 24451 28 B 外字-DOS.LZH
DOS用の外字、USKCG16と24のフォントです。
33 QFG00645 94/09/25 122588 94 B GAIJ_WIN.LZH
32 MXD00665 94/06/29 44672 423 B 漢方薬データベース(外字不使用版)
この版ではJISに無い漢字はすべて「*○○」の形で表現してあります。
(外字置き換えの一覧は README.DOC に示してあります)
31 PFG00044 94/06/29 105726 91 T 東洋医学系外字 FA
東洋医学(漢方・鍼灸)外字・記号・医学用語簡略字
WINDOWS 及び フォント・アベニュー、松茸、MS-DOS 用外字確認用COMファイル、GE
Ver2.10 で確認できるフォント ファイル、
30 MXD00665 94/06/24 45440 79 B KANPDB01.LZH
漢方薬データベースのデータ(テキストファイル)とUSKCG16.SYS外字ファイル
【項目】薬品名、フリガナ、組成、用法用量、自覚症、証、腹診、脈診、舌診
適応症−東洋、−健保、−保険外 /副作用、薬効、出典、会社、備考
23 GCC01056 93/12/04 19676 84 B MEDIDIC3.LZH 医学辞書作成用TXTデータ
VJE-β 医学全般対応・辞書作成用テキストデータ Ver3.0
西洋医学〜東洋医学(経穴辞書含む)までの用語を集めてあります。
22 NBC00444 93/10/05 24704 100 B 漢方辞書 for MacVJE-γ
MacVJE-γの漢方ユーザー辞書です。
11 GCD01274 93/05/22 39252 407 B ツムラ漢方エキス製剤一覧
ツムラ漢方製剤エキス顆粒(医療用)1991年8月製作
【項目】ツムラ番号,薬剤,ヤクザイ,効能,証
5 GCD02733 93/02/01 2728 76 B 処方データ用24ドット外字ファイル
小林慎治氏の力作である「処方データ集」用の24ドット外字フォントです
3 GBH02000 93/01/25 30268 328 B SHOHOTXT.LZH 処方データテキスト形式版
1 GBA01475 91/11/06 114432 605 B 漢方辞典(電子辞書)
漢方辞典 の薬方数は 151薬方。
漢方大辞典の薬方数は 611薬方。
ここに登録されているもののほとんどは、フリーウェアといって無料で使用すること
を作者から許可されたものです。さらに、インターネットの「鍼灸ホームページ」
(http://www.st.rim.or.jp/~mh_acup)も以下のような情報が登録されています。
「鍼灸で使えそうなCD-ROM/Software集」
"Windows95対応の東洋医学用外字(明朝体)" gaiji_95.lzh
270kB, 約700字の自作true type font です。素人が作ったもので印字品質は保証
しません。外字はあれば便利ですが私的なもので、互換性が欠ける欠点があること
をご承知の上お使いください。鍼灸甲乙経、素問、霊枢、脈経、傷寒論、金匱要略
の正文を中心として個人的に拾い集めたものですが若干の遺漏があります。
ご了承ください。
"Windows3.1対応JIS補助漢字入力ツール" selksp02.lzh
700kB, 約5000字のJIS補助漢字を40ドットのビットマップで出力します。その
まま画像として文書に張り付けたり、外字エディタで利用することができます。
Windows95でも動作します。
"WX3用 鍼灸専門用語辞書" jisyo.lzh
15kB, 量は不十分ですが「毫鍼」を登録すると「16号鍼」と変換すればいいところ
を「16毫鍼」、「難経十六難」が「何行十六男」と誤変換するおばかな辞書にあい
そをつかし、せっせこ登録した単語集などです。東洋医学にイッちゃってる人には
役に立つかもしれません。??医学専門用語などは含まれておりませんので別な辞
書と併用してご利用ください。
"ライフサイエンス辞書(Ring)"
http://ring.crl.go.jp/ring/archives/common/dos/dic/lsd/00_index.html
"その他の辞書(Ring)"
http://ring.crl.go.jp/ring/archives/common/dos/dic/00_index.html"
"日本語WINDOWS 95で中国語のホームページを読む"
http://www.njstar.com.au/njwin/
"マルチリンガル環境は"
http://www.gy.com/ Multilingual Software Digestへ。
各国語のソフトウェアがあります。
"東洋医学原典総覧CDROM"
素問・霊枢・難経・傷寒論・金匱要略・神農本草経・史記扁鵲倉公列伝の善本テキ
スト27万字をデジタル化して収録。検索ソフト付。約500字のJIS規格外の
漢字をアウトラインフォントで収めてある。値段*万円(平成*年*月末まで発売
記念特価*万円)対応機種:Windows 3.1以上対応でCD-ROM動作可能なパソコン(CPU
486/33MHz, メモリー8MB以上推奨)問合せ******** TEL****-***-***
---------------------------------------------------------------
上記のものは以前「名著普及会」が販売していましたが、現在は契約が
破棄され、この外字の権利(著作権,版権)は、制作者の小林健二氏
(KHF06474@niftyserve.or.jp)にあります。そして現在フリーウェア
(無料で使うことを許可されたプログラムやデータファイル)として、
NIFTY-Serveやホームページなどにアップロード(登録)されています。
--------------------------------------------------------------
"朝鮮民主主義人民共和国の鍼灸ソフト"
高麗鍼エキスパートシステム社製 Best American Imports Gyongyosi utca 13
Budapest 1131 HUNGARY tel/fax: [36] (1)270-6041 e-mail:bestam@mail.ibm.net
"鍼灸および湯液のための診断治療支援ソフト" ACUVISION 、SINFOVISIONをだしてい
る。WINDOWS 3.1用。事務所はベルギーみたい。e-mail:idc0743@nic.inbe.netまで
http://www.cmd.be/cmd/ CHINESE MEDICINE DEVELOPMENT
"経穴のデータベースCD−ROM「ザ・経穴」"
すべてのボタンに音声がつくため、視覚障害者はマウスにかえてキーボードだけで
操作可能。プロ向けのフルバージョン 標準価格 \27,185
入門者向けの初級編 標準価格 \8,800
「ザ・漢方」というCD−ROMも販売。いずれもマッキントッシュ用。
カイムール 〒153 東京都目黒区東山3-4-9 CASA池尻4F
TEL 03-3713-5422 FAX03-3713-6361
"中医全科診療系統"
"中医名医専家系統"
"婦科専家診療系統"
"中国針灸専家系統"
中医針灸診療専家系統系列 AcuHerb PC System という Software の出版社。
使用には中文表示のために、倚天2.0以上がインストールしてあることが必要。
動作環境は他に、IBM CompatibleでVGA表示が可能なもの ハードディスク10MB以上
MS-DOS3.0以上。マニュアルは中文(繁體字)
Medical Acusystem Co.USA 18419 Colima RD. Suit B Rowland Hts.,CA 91748 USA
tel 818-810-9598 fax 818-793-5698
晶華儀器有限公司 台北市中山北路一段72號8F之9 tel02-551-9885 fax02-541-4258
岡業資訊有限公司 7fl-1, No.26, Wu-Chuan 2nd Rd, Wuku Industrial Aera,
Shin-Chung City,Taipei,Taiwan
"Compilation of Channels and Acupoints"
"Chinese Acupuncture and Moxibustion"
中国語と英語のバイリンガル、中国風音楽入り。
国内のCDROMソフト業者、中国系書店などで入手可能。
"Techpool Studioの医学用クリップアート"
CD-ROMが $120から。
"Visual Man"
CD-ROMが $29.95。日本からの注文も受け付ける。Visual Man CD-ROMは人体の断面
を1mm単位で写真に収めたもので6万色に減色してあるもののかなり鮮明な画像で
経穴の立体構造をとらえるのに便利です。
Medical equipment, training, and accessories.
http://www.winc.com/commerce/expomed/" EXPOMED,INC.
P.O.Box 186, Munroe Falls, OH 44262, USA
"Traditional Chinese Medicine and Pharmacology, Multimedia CD-ROM"
Windows用の中医学(薬物治療)CDROMを製作販売している。
残念ながら、鍼灸は含まれていないみたい。値段は送料込み $69.95。
http://www.skypoint.com/members/pdunn/cherbal.html
Hopkins Technology LLC 421 Hazel Lane, Hopkins, MN 55343-7116, USA
ここで紹介されているプログラム以外にも、
"ツボ・リラクゼーション"Tubo Relaxation
To Your Health シリーズ第一段 東洋医学のツボ療法の一般的な知識やコツなどを
紹介。ツボや経絡の基礎知識からはじまって家庭で出来る簡単な実技などを図を交
えて丁寧に解説している。
発売(株)富士通パソコンシステムズ これは鍼灸師の竹之内三志先生が監修。
"カルテ管理システム(KRT)Ver1.31"
for PC-9801/PC-286/PC-386/PC-486 シリーズ
SanTa(抹茶)さんの友人で治療院を経営している盲人よりの依頼で作製したもの。
音声で操作できるカルテ管理ソフトとして、フリーソフトウエアにてNIFTY-SERVEに
登録されている。
"鍼灸カルテ管理システム"
数名の鍼灸師がプログラマーと格闘して数年かけて制作した鍼灸院用のカルテ管理
システム。98DOS版・DOS/V版・音声合成装置対応版 Compiled by R:Base Pro
開発 東洋医療研究所 Programed by T.Sano \98,000 電話 0476-24-2289 (午後)
他にも役立ちそうなものが調べればたくさんありそうですが、脱線しそうなのでこの
へんで終わります。
上記のようにたくさんのデータやプログラムが登録されています。なかには史的文書
も多く、これらの取り扱いには十分な注意がはらわれなければなりません。
文字のテキスト化ということは、伝統的な木版や手書き、活字印刷などで伝承されて
きた、いうなれば歴史的アナログ文書を文字に置き換えるという作業ですが、この処
理は想像するだけでもかなりやっかいです。研究者は当然のこととして原本を対象と
し、電子化した文書の用途・目的は特化した扱いになると思います。その主目的とは
大量の史料を比較、検索したり、事項・用語索引を作ったり、コンピュータならでは
の機能を使って、研究目的に役立てるということで、このような膨大なデータの中に
検索出来ないようなデータや、異なったコード体系を混在させることはゆるされませ
ん。研究者間で十分意見を突き合わせる必要があるでしょう。
史的文書の処理のためには各種の研究所で試みが行われています。それらのいくつか
を紹介します。
【史的文書の処理】
これまで中国学や仏典の研究者たちは、出版を目的に文献をテキスト化するときは、
無い字は自ら外字を作製したり、印刷所で文字を作成してもらったり、文字を辞書な
どから切り取って貼り付けたりする方法をとっていました。しかし、印刷で使用され
る字は、一時的な利用にとどまりますので支障はないのですがインターネット上の研
究者間で互いに取り交わされる史的文書ということになると、一定の共通性をもった
再現可能なものでなくてはなりません。とくに電子図書館のように文献をテキスト化
して保存公開される場合は、統一性のある方法が求められるのです。
アメリカではすでに多くの大学で著作権が終了した文献や、公開の同意を受けた文書
が電子図書館に収められ、シェークスピアの全集が電子情報として手に入る時代にな
っています。このようなことが可能なのは、英語文献においては基本的に外字の問題
がないからです。ところが文字に2バイト系の漢字を採用しているアジア圏では、そ
う簡単にはいきません。日本でも一部、電子図書館の試みが行われていますが、JI
Sコードだけでは完全な形での情報の保存は無理でしょう。
花園大学国際禅文化研究所(http://www.iijnet.or.jp/iriz/irizhtml/irizhome.htm)
のメンバーは、禅宗の仏教・経典をSーJISコードとBIG5コードの2つのソー
スで公開しています。これは1枚1,000円という安価なCD-ROMで提供され、販売
を目的としなければだれでも入手できます。
彼らの趣旨は、古典文献が将来別のコード体系に移っても利用可能な方法で保存する
ことにあり、具体的には、禅知識ベース計画の一環として、クリスティアン・ウィッ
テアン氏によって開発され、ウィンドウズ上で各システムに依存しないSGMLスタイル
の置き換え記号によって、現存する地域コード(ユニコードも含む)に欠けている漢
字を補う独創的新方法です。台湾政府のCNSコード(現在のところ48000字)に基づき、
これらの全文字をパソコン上で使用することを可能にしています。
この IRIZ漢字ベースというプログラムは、漢字の検索ウィンドウの中にあるkeyプロ
ンプトの近くをクリックし、カーソルが点滅しているところに四角号碼(たとえば7722)、
部首番号(たとえば145)、ピンイン読み(たとえばzhang)、あるいは画数(たとえば25)
を入力することで、各自の文書に該当する文字をペーストしたり、画面表示したり、
印刷したりすることができます。
彼らの主張を基に鍼灸分野の史的文書の保存を考えるならば、将来世界に向けて公開
されることを視野に入れて計画されなければならず、そのためには閉鎖的な外字使用
はなるべく少なく、あるいは記号に置き換えるなどの方法で代替したほうがいいとい
うことで、中国学や国文学、歴史などの他分野の外字の問題も踏まえた上で情報とし
てきちんと整理されるべきであろうと思われます。
京都大学の人文科学研究所付属東洋学文献センター(http://www.nca5.ad.jp) の世
界最大の東洋学文献類目は、JISコードで示されていてJISにない字は"="で示
されています。またCII(Character by Inline Image)という方式で日本語の文字列を
画像に変換して受け渡すインターネット(プロキシーHTTPサーバー)サービスで多国
語化(日本語・キリル文字・ギリシャ文字・ヘブライ文字・韓国語・中国語・アラビ
ア語・エチオピア語・ベトナム語)が北内氏などにより試験的に行われています。
(http://www.i.h.kyoto-u.ac.jp/~kitauchi)
さらに、東京大学理学部と文学部では日本語5万字の割り当てを行っています。また
次世代コンピューターとして開発されましたが普及がいまいちのB−TRONでは、
中国語韓国語拡張日本語が使えるソフトができています。
史的文章のテキスト化の場合、後で文中に挿入された走り書きのようなものも含めて
いかに原文に忠実にテキストで再現できるかという点が重要になります。原文に忠実
であるということは、訳者の勝手な解釈による主観が入り込んではいけないというこ
とで、花園大学でも主張されていますが、シミで解読不可能な文字は訳者が勝手に当
て字を考えて挿入するのではなく「シミで解読不可能な文字」と記されなければなら
ないということです。ただし、原文に忠実に記録されていれさえすれば、その保存方
法はどんな形式であってもよく、コードのようなものに置き換えてあれば、後にそれ
をエディターやブラウザーでそれぞれが使用しているコードに置き換えれば、正確な
情報伝達が可能だということです。
【新たな展開】
実は、この文章を書いていたらタイムリーな話題が入ってきました。仕入れた情報に
よると Windows95で、ユニコードが使えるユーティリティーがあるということなんで
す。この情報が掲載された雑誌の記事を編集者の了解を得た上で紹介させていただき
ます。株式会社電波実験社(03-3418-4111)発売 株式会社ラッセル社発行 Pcwave(ピー
シーウェーブ)1996年7月号の News Plus One でとりあげられています。
以下その文章から一部拾い読みです。
◎インターネット利用での言語の問題が表面化
漢字文化圏の文字コードに対応した「Union Way Double Byte Manager 4.0」
馮 廣明(feng-gm@super.win.or.jp)
(Nifty-Serve:VYI01567)
世界的に利用されているインターネットでは今、言語の問題がますます表面化してい
る。インターネットでは中心となる言語は英語であるが、世界には英語以外にもいろ
いろな言語、さまざまな文字コードが存在している。このような環境で世界の人とコ
ミュニケーションを計ろうとするとき、つまり電子メールを交換したりホームページ
にアクセスする際に、自分のマシンのOSが採用している言語(採用した文字コード)
と異なる言語で記述されている場合、そのホームページの文字表示や送られてきた電
子メールの中身などが化けて内容さえ読むこともできない。つまり送る側も受け取る
側も同じ文字コードを使っていなければ正確な情報交換ができないのである。
●複雑な文字コード体系
日本・・・・・・JIS、S-JIS、EUCコード
中国、台湾・・・GBコード、BIG5コード
韓国・・・・・・KSコード
統一規格・・・・UNICODE、HZコード
世界統一規格である UNICODEをシステムに採用すれば、ほとんどの国の言葉に対応さ
せることが可能だが、いまのところWindows95やMacOSなどに UNICODEは使われていな
い。そこで Windowsを開発したMicrosoftは、各国版Windowsを個別に制作している。
中国版では 繁体字(Traditional)のいわゆるBIG5版に、「BIG5コード」を含めた7種
類の文字コードと「UNICODE」の双方向コンバートユーティリティーが付いている。
簡体字(Simplified)のいわゆるGB版には、コンバートユーティリティーは付いてい
ないが、「G-BK」という2万余文字をサポートしている文字セットが採用されている。
ブラウザのトップシェアをもっている Netscape Navigator Ver2.0は、文字コードを
ブラウザ側の切り替えメニューで変更(欧米系言語・中央ヨーロッパの諸言語・日本
語・中国語・ハングル)できるマルチリンガル環境ではあるが、Windows の全てのア
プリケーションに共通に使える環境を提供してくれはしない。
そこで、中国語・日本語・ハングルなど2バイとの漢字コード(Big5,GB,S-JIS,EUC,
KSC)に対応しWindows(95および3.1x)環境で共通に使える「Union Way Double Byte
Manager 4.0 (加盟系統)」の意義は大きい。このソフトは、米国の ComStar Company
でつくられ、中、日、韓各国バージョンのMS-Office、LotusのSuperOffice、PageMak
er など各種ドローソフトにも使える。また、VGA、SuperVGA、XGA などさまざまなビ
デオ環境以外に、インクジェットプリンタをはじめ、ドットインパクトプリンタ、
レーザープリンタ、PostScriptプリンタなどの各種プリンタを幅広くサポートしてい
る。これは、MS-Windowsが動く環境であれば、どんな環境でも間違いなく動作させる
ことができる。これなら、ハードウェアからソフトウェアまで一切変更することなく、
いままで使っているシステムに「加盟系統」をインストールするだけで、マルチリン
ガル環境を簡単に構築できる。
「加盟系統」のデモ版(使用期間限定)はインターネット上(http://www.unionway.com)
にアップロードされており、ここで製品を購入することもできる。
【他のマルチリンガルツール】
「W3C」WWWブラウザ・・・オムロンシステム総合研究所
(http://www.wg.omron.co.jp/~shin/Arena-beta1d-CJK-doc)
ISO-2022とUNICODEをサポートし、日・中・韓の文字を同時に表示することができる。
「WinMASS」・・・シンガポール国立大学系統科学学院
Institute of Systems Science National Iniversity of Singapore
(http://www.iss.nus.sg/RND/MLP/Projects/MASS/winmass/WinMASS.htm)
Windows上で動作し、中国語の垪音・注音や、日本語のローマ字入力をサポートし、
評価版では、GB,BIG5,JIS,KSコードが、次期バージョンではタイ、イタリア、フラ
ンス、ドイツ、スペインなど合計14種類の言語をサポートする予定。Nifty-Serve
の中国語フォーラム「華夏文摘(Chinese Online Magazine)」の編集にも使われ、
中・日ワープロソフト「北極星(NJSTAR)」は古くから有名。
「NJWIN」・・・Hongbo Data Systems
(http://www.njstar.com.au/njstar)
WWWブラウザで、いずれマルチリンガルワープロとなりそう。
以上のような状況から、漢字の問題はまだ未解決な部分が多く流動的であるという現
状はあるものの、ばらばらに使われている文字コードをそのまま統合してしまおうと
いう動きが確実に進行しているようです。しかしながら、日本語だけでほとんど通じ
てしまう日本においてはこれらの優れたユーティリティーはまだ定着するまでには至
っていませんし用途も限られていますので、一般の方が必要性を感じるということは
あまりないでしょう。ですから、通常私たちが日常的に行う「文章を書く」という行
為においては手軽に文字を当てはめて目で確認しながら作業するということが求めら
れるわけで、そのつどコードを探して記述するなどという作業をしていたのでは思考
が中断させられて文章を書けなくなってしまうでしょう。やはり、こういう用途には
パーソナルユースな「外字」の必要性もあると思います。しかし、外字の扱いは慎重
かつ十分な配慮が必要です。
昨年11月に日本東洋医学会から東洋医学用の外字(188字)の作成案がだされ、
その登録希望文字の募集が行われました。その後の経過はまだ発表されていませんが、
画期的なことであると思われます。また先日、全日本鍼灸学会でも Windows95におけ
る外字ファイルの共通化という案が出されました。
ワープロを使う方が増え、字が足らないということに気付いて、その字を埋めるため
に外字が必要だということで、このような動きが出てきたものと思われます。
願わくば団体の枠を超えた協議会のようなもの作り、どのOSでも同じように使え、用
途別に数書体を共同制作し、安価にまたは無料で提供するというような方向で検討し
ていただきたいと思います。これは全国の鍼灸に関わるパソコンユーザーの願いでも
あります。
そして、文字に関する今後の方向性を占うなら、OSがこれらの諸問題をすべて解決
してくれるかもしれません。つまり扱える文字コードも増え、マルチリンガル環境の
WWW ブラウザ機能をOSが最初から備えるようになるでしょうし、フォントも異機種
間で互換性のあるものが標準でOSにセットされるようになるでしょう。しかも、こ
れらは別売ではなくOSの機能の一部としておまけで付いてくるもので、ハードウェ
アではなくソフトウェアが標準化の主導権を握るための戦略でもあります。
今まで Microsoft社のMS-Windowsは各国の環境に合わせた個別のバージョンが出され
てきましたが、インターネットを通して情報化の波に乗った事業展開により力を入れ
てきていますので、具体的にどのような仕様になるか今のところ予測の域を脱しませ
んが、間違っても今後拡大することが予測されるアジア市場の漢字文化をおろそかに
扱うようなことはないでしょう。
以上。
この文章の編集にかかわった皆さんに感謝!。
1996.07.01
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